No.22 モチベーション3.0を通して憶えた感動
No.22 モチベーション3.0を通して憶えた感動
表題の通りなのですが、「モチベーション3.0」と聞いてピンときますか?私は、これこそが未来の人類の歩みにかかせないものと言っても過言ではないと思います。
今日は、この「モチベーション3.0」について少しばかり解説した後に、これについて今の私が考えていることについて書いていきたいと思います。
そもそもモチベーション3.0はその名の通り「モチベーションに関する何らかの種類なんやろな」ということなのですが、同時にこれについて解説したダニエル・ピンクという方の著書でもあります。
人類の”何かに取り組む際に抱く”モチベーションは、過去から現在進行形にかけて大きく分けると3段階に変化してきました。
まず最初の段階は「モチベーション1.0」これは、人々が何かに対して行動する時の衝動は、生理的な欲求から来ているというものです。具体的には、食欲とか睡眠欲とか性欲とかそういうもの。これは、そもそも人類が生存することすら厳しかった時代に、生きるために不可欠だったモチベーションでした。ですのでこれを、生理的モチベーションともいえます。
しかし、時代が進むにつれて、食べ物や眠るための住居や自分の子どもを生存させるために守ることが比較的満たされてきました。
そこで世界は産業革命の時代に入っていきます。ここで通用したのが「モチベーション2.0」ある程度生理的欲求が満たされてくると、今度は沢山儲けることを求め始めます。沢山お金を手に入れること、そしてそのための昇進などを目的に、仕事に取り組みます。これを、経済的モチベーションとも言えます。また、モチベーションとしては外発的動機であると言えます。
しかし、社会は発展し、ある程度普通に働けばそれなりの生活をするために経済的に困ることはあまりなくなりました。つまり、人々はお金以外の何かを求め始めるようになるのです。同時に、モチベーション2.0の欠陥も浮き彫りになりました。外発的動機には限界があったのです。なぜ、どのように限界だったのかは実際にダニエル・ピンクの著書を読んでほしいのですが、とにかくここで台頭したのが表題にある「モチベーション3.0」です。
これは、人は本来自己実現欲求や成長欲求を持っているものだとし、内発的動機に基づいてより高いパフォーマンス、そしてその人自身のより大きな幸福をももたらすとされているのです。言い換えると、心理的モチベーションだと言えます。
もう少し突っ込んで記載すると、このモチベーション3.0には3つの要素があるとされます。
①自律性:人は何かに取り組む際、人から与えられたものではなく、自ら決めた事柄を遂行することにやりがいを感じるものだ、ということ。
②マスタリー(熟達):成長欲求のこと。人は自らの能力を向上させることに喜びを見出す。逆にいうと、人は一生を通じて自分の能力を向上させ続けることが可能だという意味合いもある。しかし、その時その時に向き合う能力が、自らの許容範囲内であることが必須である。無限に能力の向上が可能だからこそ、ゴールはないと同時に魅力的である。
③目的:これまで企業にとって目的とは、お飾りのようなものでしかなかった。しかし本当は、目的とは利益を最大化させる要素である。また、本来人間とは、人生において目的やその意義を探すものだ、ともされている。
という具合なのですが(上記の記述はあくまで私個人が自己解釈で整理したものなので、何かの参考にするのではなく、「ほぅほぅ」という具合に読んでほしいです)、
ここで終わればただ本の解説をしているにすぎません。
ここからは、なぜこの話題を出したのかについて書いていきます。
これまでの記事で、私は現在就職活動中だと書きました。それは、ちょうど今丸3か月半くらい経ったところで、紆余曲折を経て自分的にはかなり成長できたと思っています。どんな仕事をしようか、と考えた時、私は”人の成長や幸福”に興味を持ち、それを最大化できる仕事をしたいと考えるようになりました。
それと関連して”組織の成長や発展”にも興味を持ち、大学の講義を通じて「組織行動論」について学び始めました。そこで出会ったのが、「モチベーション3.0」です。非常に興味を持ち、ダニエル・ピンクが著した表題の本を読みました。
結論、
ものすごく感動しました!
もちろん理由として、共感と納得があったことは言うまでもありません。
しかし、感動した真の理由は、
就活中に自身が考えたこと、そして仕事人生を通じて成し遂げたい、創っていきたいと考えていた世界と、モチベーション3.0の世界が、かなり多くの部分で重なったからです!もちろん私自身のこれまでの経験の中で、「モチベーション3.0」というワードは聞いたことはあったしそれに関連する内容に触れたことはありました。しかし、本当に学んだと思えたのは、この本を読み終えた時、つまり、自身の世界観を描きあげた後です。
つまり、感動を覚えた理由、それは一言で、
「自分の考えることは間違ってはいなかった」と思えたからです。
では、私がこの本に出会う前に考えていたことは何なのか?実際に何に対して重なりと感動を憶えたのか。次回以降、しっかり書いていきたいと思います。