たびぶろぐ

日常の体験、日々考えたことを蓄積していきます。

No.4 生きにくいようで生きやすい世界

【生きにくいようで生きやすい世界】
 

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さっさと旅行情報書けよって感じですが(と言っても閲覧者は今のところ誰もいないけどw)
中々忙しくて書けておらず(言い訳)、書くなら中途半端に書きたくないし(言い訳)
 
 
今日は旅行とは全然関係ないけど、「生きにくいようで生きやすい世界」について書きます。
このタイトルを見て、どんな内容を想像するでしょうか?
 
 
それは、私がここフランスで4か月ほど生活してみて思うこと。
複数の地を転々とし、最近やっと定住地を決めたばかりだけど、”フランス”という国や文化には変わらないので総じて思うこと。
 
 
誤解を防ぎたいので事前に記載しておくと、私はもちろん日本が大好きです。
家族が居て、友達が居て、大学があって当たり前の日常がある(今は大阪地震がとても心配だけど)。
言語面でも住み慣れている面でも、”どこまでも挑戦し続けられる環境”がある。
 
 
だけど私は同時に、ここフランスがとっても好きです。
フランス人の友達ができると、決まって聞かれる質問があります。
「フランスの何が好きなの?」
 
 
そん時私はいつもこう答えます。
「フランスの料理、綺麗な街並みが好き。」
 
嘘じゃないし本当のこと。私はフランスにあるおいしいパスタソースとか(料理の怠慢がばれるw)、高校やマンションまでも美しいフランスが好き。
でもいつも、とってももどかしさを感じていたのです。
 
 
「一番伝えたいことが伝えられていない」
 
 
こないだできたフランス人の友達が、とっても親身に私の話を聞いてくれたので、思い切って一番伝えたいことを話してみました。
 
「ほら、フランスに居たらさ、周りの目を気にせずに自分の思い通りに自分を表現できる。だって周りもみんなそうだしさ・・・・」
 
うまい言葉が見つからなくてそんなことをグダグダ話していると、その友達はこう投げかけた。
 
 
「ambiance?」
 
 
それだ!!!と思った!!
 
ambianceは辞書的には雰囲気、環境、とかいう意味がある。
ambianceは基本単語だし、日本語で”環境”もよく使うワードだから頭には入っているけど、私の脳みその中でその2つが一致していなかったのね。
でもその時、「!?!?!?!?・・・!!!!!」って私の頭はなった。
 
 
何が言いたいかというと、
確かにフランスで生きるのは簡単なことではないです。
言葉も十分にわからなければ住み慣れてもいないので、
最初は電車の乗り方や買い物の仕方、携帯の更新の仕方や外食の仕方など生活してれば意味わかんないことが沢山。
日本では普通にできることができない。
 
最近フランス人ばかりの環境で仕事を始めたけれど、これがまた大変。
子どもでも5秒で理解できることが私には10秒かかったり勘違いしたり、
何気ない日常会話が全然理解できなかったり。
 
 
一見”生きにくく”感じる異国の地での日常生活。
 
 
もちろんしんどいことは多々あるし、日本ではアリンコ程度のストレスがここではごつい石ころ並みにでかくなる。
それでも私は、今の生活が”生きやすい”と感じるのです。
 
日本では周りの反応が気になってできなかったおかっぱレベルのショートカットにノースリーブのワンピース。
自分のしたい髪形にして、着たい服を着ること。
好きなものは好きというけど、嫌いなものははっきり嫌いということ。
無理なことは無理というし、できることやりたいことはどんどんやるということ。
 
 
そうやって自分を当たり前のように表現する周りの環境を見て、
「ああ、私もそうしていいんだな」と思えた。
そしてそうしたら、すごいラクに生きられるようになった。
なんでこんな簡単なことに今まで気付かなかったんだろって。
 
 
まあ、気を付けたいのは”自由”と”非常識”を混同すること。
これは避けたいよね(笑)
道端に平気でゴミを捨てるフランス人、たばこの灰を普通に地面に落とすフランス人、電車で大音量で音楽聞くフランス人を見てると、
「いやそれは非常識」
と思っちゃうけど。
 
そういう所は反面教師にして、
”自由に自分を表現すること”をもっと極めていきたい。
 
私にとってフランスとは、ambianceが好きな世界。
生きにくいようで生きやすい世界。
 
 
 
 
以上。